クラウドファンディングは出資だと理解はしているが…
クラウドファンディングは、主催者の情報アップデートがないと不安になる
Park & Diamond Foldable Helmet は野球帽みたいな
自転車用ヘルメットのキャンペーンだ。
明らかに遅延しているキャンペーンだ。
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プロジェクト失敗? Park & Diamond: Foldable Bike Helmet 帽子みたいな自転車用ヘルメット - トキドキ
Indiegogoの自転車用ヘルメット ミニベロにときどき乗る。 僕にとって10kmぐらいの距離は長めの距離になる。 長めの距離だからってのも変なのだが、保護具はいるよなと。自転車にのるにはヘルメット
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これとは別に、僕はKickStarterというクラウドファンディングでも
Unihertz Titanというキーボード付きスマートフォンについても支援している。
こちらについては、「12月の3週目に出荷始めるぞ」との宣言以降、
音沙汰がない。
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Unihertz TITAN 12月3週目より出荷開始の連絡!日本では12月中に手許に? - トキドキ
Unihertz TITANの出荷・発送を始めるようだ Project Update #16がやってきた 先般のメールの記載どおり12月に出荷を始めるようだ。 具体的には12月3週目より出荷を始めると
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プロジェクト進み具合情報がないと不安になる人も多いだろう。
僕はそれほど出資件数があるわけではないが、
クラウドファンディングでは
「情報出しておいて、その後の進展が遅い」
「最悪、プロジェクトが突如頓挫する」
といったケースは結構多い。
そして、TitanのKickStarterのキャンペーンページでは
「何やってんだ」コメントが日々増えていくのであった。
Titanについては気長に待つことにする。
Park & Diamond Foldable Bike Helmet キャンペーンアップデートのメールがやってきた
11月頃、眉が濃いキャンペーン主催者からのビデオレターがやってきた。
メールの内容は、ヘルメットの開発には困難な状況が生じている。
困難な状況の要因として、ヘルメットの安全基準が地域によって様々であり、
各種テストをこなし、テストパスしなければヘルメットとして市場に出すことが
難しいといったような内容だ。
そして先のメールから1ヶ月ほど過ぎた12月にキャンペーンアップデートの
メールがやってきた。
今回のメールではそのテスト状況について進捗しているという
お知らせから始まった。
テストの状況
各種耐久テストはなかなかとのお知らせ。
We performed the environmental testing, i.e. the helmet’s resistance to high/low temperatures in and out of water. We exceeded the industry standard in each of these tests.
We performed fatigue testing, i.e. how many times you can fold and unfold the helmet, or how long the helmet will last.
残念なお知らせ
材料のリードタイムが読めないとのお知らせ。
一部のサプライヤとごちゃごちゃしている。
材料(帽子の見た目 いわゆるスキン)が中国のカスタム(税関)で留まっている。
RQCとIQCに課題が生じている
材料がRQC(自分とこの受け入れ基準)に合致しない。
代替材料をどうするか
各種休日で遅延するとも。
初動出荷3000が1月末だと…
このキャンペーンのバッカーは確か10000ぐらいであったような気がする。
Hanukkah, Christmas, Kwanzaa, New Years’ Day and the Chinese New Year time off for our factory), our current track has us shipping the first 3,000* helmets by end of January 2020.
次のライディングシーズンまでには間に合わせる
気長に待つしかないというか、僕は待つのを楽しむのがクラウドファンディングの醍醐味だとも思っている。
We feel so fortunate and proud to have so many dedicated Backers, and we genuinely appreciate you sticking with us during this journey. We remain very committed to delivering and can’t wait to see so many new Park & Diamond helmets on our Backers’ heads during the next riding season.
We are very committed to delivering the best helmet to all Backers
日本の自転車用ヘルメットの安全規格
SGマーク
ヘルメットの安全基準といえば、まずこれだ。
オートバイ用ヘルメットにSGってシールが貼られているので知っていた。
SGは「Safe Goods」の頭文字だ。
だが、ヘルメットだけの安全基準ではない。
一般財団法人製品安全協会が製品の安全認定基準を定めており、基準をクリアした製品についてSGマークの付与ができる。
SGマーク認証方法
認証方式には「工場等登録・型式確認」方式と「ロット認証」方式
「工場等登録・型式確認」方式は、主に製造製品にこれからSGマークの表示 を始めようとする場合の認証方法です。SG基準に適合する製品を安定した状態で、継続的に製造できることを審査により確認(工場審査)させていただきます。工場審査に合格後、当協会と表示に関する契約を締結し、その後当該工場で製造予定の製品がカテゴリー(型式区分)毎に行う製品試験に適合している場合には、SGマークを表示していただけるという方式です
「ロット認証」方式は、既に手元に完成した製品が存在する場合、SGマークを表示したい製品群(ロット)について、抜き取り検査により認証する方法です。「工場等登録・型式確認」方式による表示と比べ比較的短時間でSGマークの表示が可能です。
一般財団法人 製品安全協会ホームページより
ヘルメットだけでなく、一般的な製品においても付けられるマークだ。
リサイクルマークやトクホのマーク並に日常生活において最も身近なマークと思う。
検査の項目や水準は特筆するところはない。
ただSGマークには1億円を限度とする対人賠償保険が付いている。
「SG製品の欠陥で事故が起きた場合」は製品安全協会が責任を持って対応する。
ロードバイクやクロスバイクなどで使用されることの多いが、
穴開きタイプのヘルメットはSG規格に通りづらいようだ。
つまり、このキャンペーンのヘルメットにSGマークは…
SGでの分類
非常に多岐に渡る製品を検査しているため、細かく分類分けされていて、自転車ヘルメットは分類7の自転車・自動車用品の中にある乗車用ヘルメットに分類されています。
SG規格での主な検査項目
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製品安全協会CPSA
SGマークでおなじみの一般財団法人製品安全協会のウェブサイトです。
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- 構成
- 外観と構造
- 材料
- 質量 2kg以下
- 衝撃吸収性
- 耐貫通性
- 保持装置の強さ
- 保持
JCF公認/承認
ロードバイクやクロスバイクなどで使用するヘルメットでは有名な基準と知った。
日本自転車競技連盟(JAPAN CYCLING FEDERATION)の安全基準に
合格したヘルメットであることを示す。
安全基準に合格するためには、
JCFのヘルメット公認・推奨要領に適合し、
ヘルメットの性能およびその試験基準に適合しているか
あるいは、SGまたはCEマーク、CPSCマーク表示
検査項目的にはSGなどとほとんど同じ基準だ
SGマークを取得する代わりにJCFに申請してJCFの公認(承認)ヘルメットと
して登録できれば、SGマークなしでも安全基準をパスしたヘルメットだ。
公認・承認?
JCF公認ヘルメットとJCF承認ヘルメットの違いは、JCF主催のレースで
使えるかどうか、というだけの違い。
公認ヘルメットが、JCF主管の自転車競技に使用することができ、
承認ヘルメットの場合はJCFの競技では使用できないということ。
公認か承認かで検査項目に差があるのかと見たがそうでもなさそう。
これは、利…
JCFの主な検査項目
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https://jcf.or.jp/download/%e3%83%98%e3%83%ab%e3%83%a1%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%ae%e6%80%a7%e8%83%bd%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e3%81%9d%e3%81%ae%e8%a9%a6%e9%a8%93%e5%9f%ba%e6%ba%96/
公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)公式サイト。自転車競技のニュース・大会日程・結果およびイベント情報など最新情報が満載。自転車競技の普及・育成に関する取り組みに関する情報を発信しています。
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- ヘルメットの通風性能
- ヘルメットの衝撃吸収性能 300G
- あごひもの強さ
- 構造(頭部によくなじむ/視界が十分/ヘルメットとしての機能損なわない)
- 試験(材料/外観/構造/質量/衝撃吸収性/あごひもの強さ)
CE
製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを
証明しているマークだ。
EU内でで流通させるのに必要な製品基準であるニュ-アプロ-チ指令の要求事項を満たしている
製品という意味でもある。
CEの分類
細かく分類されている。SG規格と似ている。
自転車用ヘルメットの場合はEN1078という規格。
衝撃検査や摩擦、あご紐ストラップの強度検査などが行なわれている。
CEの主な検査項目
● 構造(頭部によくなじむ/視界が十分か)
● 衝撃吸収性 250kg
● 落下テスト
など
Wikipedia
CPSC
大統領直属の独立政府機関であるアメリカ合衆国消費者製品安全委員会が定める安全基準だ。
簡単に表現すると、アメリカのSG規格だ。
アメリカ国内及び世界で流通しているヘルメットの中で、標準の一つとして
主な検査項目
● 視野が確保されているか
● 落車時に脱げないか
● ストラップの伸縮性
● 衝撃吸収性 300kg
など
Bicycle Helmets Business Guidance
SNELL規格
スネル記念財団の規格でオートバイなどのヘルメットの規格だ。
僕はオートバイを乗るのでこれは知っていた。
定期的に規格見直しが行なわれるおり、
SGマークなどよりも基準が厳しいようだ。
主にSHOEIやAraiなどのバイク用ヘルメットのメーカーが取得している規格だ。
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- BSI(British Standards Institution)
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- CEN European Standard
蛇足
アイキャッチおねえさんの乗馬ヘルメットにももちろん規格がある。
簡単にしらべたところ、EN1384とVG1だ。
1996年ヨーロッパ規格センター乗馬用ヘルメット規格EN1384として公表。
今持ってEN1384が日本では一般的な安全規格のようだ。
ENをつけるとCEマークをつけることができるらしいが、
CEマークがついているからといって安全基準はまちまち。
一方、乗馬が活発そうなEUでは、2016年以降新規格VG1に移行している。